- クルミは殻を割り、細かくつぶします
- クリーム作りは、弱火でじっくりと
- ガタイフは炒めるとカリカリに
- カダイフ→クリーム→クルミの順に重ねていきます
- 最後にカダイフを乗せて、冷蔵庫で冷やします
- しっとりとパリパリの食感の組み合わせが最高!
「カダイフ・タトゥルス」
“天使の髪(カダイフ)”で作るスイーツトルコはパンの消費量世界一の国で、世界有数の小麦の生産地でもあります。そんなトルコのお菓子には、小麦を使った麺状の「カダイフ」という食材がよく使われています。
「柔らかいもの」という意味を持つカダイフは、オスマン帝国時代から食べられている歴史ある食材です。そうめんよりもずっと細い麺で、糸状に垂らした生地を丸い鉄板で焼き上げて作られているそうです。その細さから「天使の髪」とも呼ばれるこの食材は、お菓子のほかにもさまざまな料理に使われています。
これまで世界中で色々なものを食べてきましたが、この揚げ麺のような食材に出会ったのはトルコが初めて。見た目も味も大きな衝撃を受けました。
トルコ最大の商業都市イスタンブールで滞在したご家庭で、カダイフを使ったスイーツ「カダイフ・タトゥルス」のレシピを教えていただきました。「カダイフ・タトゥルス」はお茶のお供として全国のご家庭で作られている伝統菓子ですが、特にトルコ東南部が有名なのだそうです。
まずは、殻ごと売られているクルミを1つ1つ割り、中身を取り出していきます。
次に砂糖、牛乳、スターチ、小麦粉を火にかけ、粘り気が出るまで鍋でゆっくりと混ぜ、クリームを作ります。大きめの容器にフライパンで炒めたカダイフを敷き、クリーム、くるみ、クリームと重ねて最後にカダイフをかけたら、冷蔵庫で数時間冷やします。味が落ち着いたら食べ頃です。
夕方のおやつの時間に、チャイと一緒にできたてのカダイフ・タトゥルスをいただきました。
カダイフ自体はほんのり甘くパリパリしていて、袋の中で細かく割れたポテトチップスを思い出しました。クリームは甘くしっとりとしていて、香ばしいクルミが良いアクセントになっています。
カダイフ・タトゥルスは、街のスイーツショップなどでも簡単に手に入ります。お店で売られているものはバターが使われていたり、シロップがかかっていたりするようです。
天使の髪「カダイフ」のパリパリ食感、きっと日本でも人気になるのではないでしょうか。