秦野工場では主にクッキーとキャンディを製造しており、私はキャンディを担当しています。食品安全衛生管理の仕事は、お菓子が生産されるまでの全過程と生産後の品質管理全般になります。新商品の生産を立ち上げる際には、工場内の開発部から届いた新商品の資料を工場生産用にわかりやすくまとめ直します。新商品の材料や香料などの配合割合は決まっており、それを工場単位で仕込む際には、この機械ではこういう風に混ぜるなど順番やポイントを現場作業に落とし込んでいきます。これを基にテスト生産をしてもらい、生産や開発の担当も交えて確認していきます。何度か試作を繰り返し、新商品が安定的に生産されるまで連携を取っています。
新商品に限らず工場内で日々品質の良いものが作れるよう、温度計や秤の管理などを定期的に確認するのも我々の役目です。また、商品に対してお客様からのお申し出などがあった場合には内容を詳細に調査し、お客様にお伝えするための報告書づくりをします。

スーパーやコンビニなどの店頭で自分たちが作っている商品が並んでいたり、お客様の買い物カゴに自社商品が入っていたりするのを見ると、とても嬉しく日々の仕事にやりがいを感じます。以前所属していた平塚工場では『アンパンマンペロペロチョコ』という商品を作っていたのですが、店頭でお子様がお母さんに「これ欲しい！」と言っている可愛い姿を見てほっこりした気持ちになりました。不二家のお菓子が多くのお客様に支持されているのを目にするたび、これからもより良いものをご提供していかなければと気持ちが引き締まります。

大学では食品冷凍学研究室に所属し、アイスクリームの研究をしていました。もともと食に興味があり、『カントリーマアム』が好きでよく食べていたことも入社の決め手になりました。採用の面接で社員の方とお話すると、面倒見がいい方が多いという印象を受けました。入社後も優しく指導してくださる先輩方が多く、働きやすさを感じています。特に私が所属していた平塚工場や現在の秦野工場は生産、工務、開発など他部署の方とも協力体制がとれていて、和気あいあいとした雰囲気です。
学生の頃から目指していた分野の仕事に就くことができ、充実した毎日を過ごしています。

就職活動ではひとつの信念をしっかりともって取り組むことをお勧めします。自分の想いをもって取り組むと、良い結果を生むはずです。私自身は食べることが好きで、大学入学の頃から食の研究に携わりたいと考えていました。コロナ禍では難しいかもしれませんが、私の場合は海外でいろいろな食文化にふれることで食への意識が高まったと感じています。もし迷ったら、とりあえず挑戦してみること。そこで得られた様々な経験は、必ず今後に活かすことができるはずです。